ご挨拶・開催概要

ご 挨 拶

このたび、上智大学において、2019年11月9日(土)・10日(日)に、第31回学術大会を開催する運びとなりました。巷では「平成最後の」ということばがあふれていますが、第31回の学術大会は、新しい元号となってのはじめての大会となります。本大会は、新たな時代にどのようなリハビリテーション看護を展開するのか、それを確認する機会にしたいと思います。新たな時代は、人口の減少、それに伴う高齢化率の上昇はすでに予測されるところではありますが、平成にこれほどまで大規模災害が多いとは考えもしなかったように、未知の部分も多々あります。そこで、私たちは日本リハビリテーション看護学会のこれまでのあゆみを振り返り、そこで示された新しい時代のための実践知を確認し、未来に向かって進んでいくことになります。未来につなぐリハビリテーション看護は、今、私たちのこの手にあるのです。
2018年度は、診療報酬と介護報酬の同時改定が実施されました。この改定では、団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて、全ての人々が状態に応じた適切なサービスを受けられるよう、在宅復帰の推進、希望に応じた看取りの推進、自立支援・重度化防止などリハビリテーション機能の洗練化を求めるものとなりました。診療報酬改定によるリハビリテーション看護への影響については、第30回学術大会で本学会の調査結果を報告させていただきましたが、そこでは今後の改定に向けての要望も示されていました。診療報酬上の成果を得るためには、エビデンスを出す作業が必要になります。その作業を進めるとともに、政策誘導に左右されないリハビリテーション看護の本質を見極めることが必要と考えます。私たちは、リハビリテーション看護の対象となる人々がその人らしく生きることができるように援助を提供していますが、対象となる人々のことばや想いに支えられ、自らも成長を遂げることができます。そのことは、まさに「ともにささえともに生きる」という本大会のテーマにつながります。
2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。本大会は、同じく東京で開催されるため、障がい者スポーツを意識したプログラムを企画しました。また、ケアサイクルの質の保証のために、リハビリテーション各期における最新の実践と前方・後方との連携に関する情報を共有する機会を設けました。多くのみなさまとお目にかかり、意見交換できることを楽しみにしております。
 
第31回日本リハビリテーション看護学会学術大会長
石川 ふみよ(上智大学)

 

開催概要

日 時

2019年11月9日(土),10日(日)

会 場 上智大学四谷キャンパス(東京都千代田区紀尾井町7-1)
テーマ ともにささえ ともに生きる ~未来につなぐリハビリテーション看護はこの手にある~
学術大会長 石川ふみよ(上智大学総合人間科学部看護学科)
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